トライアル初夜の脱走
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↑前回のつづきです。
コッペさんお迎え、トライアル開始の初夜。
リビングに設置した二階建てねこケージには、大きな布がかけられ外から中が見えないようにしてある。そこにコッペさんがいる。いきなり連れて来られた初めての場所。初めての匂い、音、何もかも怖いはず。きっと疲れているだろう。
ケージを覆う布をそっとめくって覗いてみたら、コッペさんは眠っていた。お皿のカリカリを完食していたので安心した。おやすみ、コッペさん。この夜はなるべく静かにして過ごそう。。。
と、ケージに背を向け、私はいつものように真夜中のネットサーフィンにいそしむ。ヘッドフォンから音楽が流れ、パソコン画面に集中していた。
すると、背後から何か「どしーーん」という、何かが飛び降りたような音と気配を感じた。なにごと???
私は後ろを振り返った。
コッペさんがケージから脱走していた。どうやらケージ扉の施錠が甘かったらしい。えらいこっちゃ。先住猫がいる家でのお迎えは、お互いが慣れるまで最低一週間は、新入り猫にケージ内で過ごしてもらうのが鉄則だ。これをやらんと先住猫とこの先仲良くなれない可能性が高くなるらしい。もし今この状態で先住のお琴さんと対面したら大喧嘩になるだろう。やばい。どうにかコッペさんにケージへ戻ってもらわねば。
すぐさまケージに戻ってほしいので、近付いて誘導しようと試みるけど、とにかくまだ私に対し心を許していないので、背中を向けてますます奥に引っ込んでしまった。
しかしよく肥えた丸い背中だ。シェルター猫名簿の「動けるデブ」も頷ける。
さて、この脱走劇は無事に解決するのだろうか、次回へつづく。まだまだつづく。
今のコッペさんは腎臓の数値が悪く、口内炎のため2度の抜歯を経てもう3本の犬歯しか残っていない。腎臓を患ってからあっという間に痩せてしまった。それでもまだ元気で食事も水もしっかり摂って、先住のお琴さんにもウザがられつつ距離をおいて上手く共存し、犬のポテさんとも一緒にリビングでくつろいで毎日おだやかに過ごしています。