失念ぱーく

だんだん猫ブログになりつつある

愛犬がイボ切除手術したんだけどデブだから術後服がパツパツ


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ああ、タイトル欄で今回書きたいことすべて言い切ってしまった。

 

勿体無いからいつものように取り留めなくダラダラ書いていきます。もう12月ですっかり真冬の寒さ、そして徐々に年の瀬の声がする。普段はだいたい暇な私にも忙しい時期だ。しかしこんな時に限って、もう過ぎてしまった事について書きたくなってしまうのだ。ただ今午前1時半。何やってるんだか。

 

11月9日に愛犬ポテルカが、腹部のイボを取る手術を受けました。

そのイボは、一昨年に見つかった。発見当初の大きさはまだイクラの粒ほどの小さな丸いしこりだったが、素人判断で済ませるのは危険だと思いすぐに病院で診察。注射器で内部組織を採取し、目視の段階では単なる老廃物の塊で腫瘍ではなさそうだと獣医師さんの判断。その後、念のため検査に出してもらったが、同じ診断に終わっていた。しかし、今年に入ってからイボは急に大きく目立ってきて、トリミングに行った時も、M永チョコボール(キャラメル)大に膨らんだイボを見て、長年ポテルカを担当しているトリマーさんがとても心配していた。

 

愛犬ポテルカは、もう8歳。今月20日でついに9歳を迎える。ペット界隈では犬の7歳以上はシニア扱いで、毎日のゴハンも高齢犬用に切り替え始める頃だ。

 

そして、ポテルカはヨークシャーテリアの体重の基準値である「3㎏以下」を超過している。ポテルカをベタベタに溺愛している夫が、甘やかしておやつをあげまくるからだ。ポテルカも自分を甘やかす相手を見極めているので、どんなに騒ごうが、ごねようが絶対にあげない私には決しておねだりしないのに、夫に対してはしつこい位にねだる。傍目にはほぼカツアゲ状態だが、夫には「自分だけに甘えてくれる」と、特別に感じる様で心地よいらしい。「困ったな~」とかこぼしつつも嬉しそうである。そんな日々が続き、今年の夏、ポテルカの体重は遂に4㎏の大台に乗ってしまった。

 

さすがに獣医師さんからも釘を刺され、夫も本気でポテルカの健康管理について考えるようになったみたいだ。そんな経緯もあり、毎月のフィラリア予防でレボリューションを投与するのに、我が家は自宅ではなく病院でやってもらっている。体重測定とイボの経過観察ついでに首の後ろに塗ってもらう。

 

体重の方はなんとか3㎏台に戻ったものの、イボの方は少しずつ大きく、形もハッキリしてきていた。私はもう8月の時点で切除してもらおうと決めていたけど出来るなら麻酔の負担を軽くしたいので、もう少しダイエットを頑張ってみることに。

しかし、体重は3.8kgから一向に減らず。そして問題のイボは更に大きくなり遠目からでも分かるように。さすがにもうこれは引き延ばせないと病院へ手術の意向を伝えに行き、ようやく、11月初旬にイボの切除、日帰り手術の予約を取ったのでした。

 

イボの正体は切ってみないと分からない。これがもし腫瘍であれば、大学病院へ病理検体に出すそうだ。どうかどうか、悪い物ではありませんように。ひたすら祈った。

 

そして手術当日、午前10時ごろにポテルカを連れて行った。

それから時間の経つこと夕方6時半だったか。病院から電話連絡があり、手術は無事に終了したと伝えられすぐさま病院へ向かったら、麻酔から覚めたポテルカはとても元気そうだった。痛み止めが効いているのか痛がる様子もなく、手術の縫合もきれいだった。そして問題のイボは、腫瘍でもなんでもなくて発見当初と同じ、垢の塊だった。だから病理検体に出す必要もなくなった。ああ、よかった。本当によかった。

 

しかし、残るは術後のケアである。傷口を舐め壊すので、術後服なるものを着させる必要があった。

 

エリザベスウェアっていうんだよ。

 

www.full-of-vigor.jp

 

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パツパツエリザベスウェア

残念なことに、パツパツになってしまった。マジックテープがギリギリで留められるものの、身体にフィットし過ぎているので、決して着心地の良いものではなさそう。

 

しかしサイズを上げてしまうと長さが余ってしまう。着たまま排泄できるようにデザインされているので、長さが合わないとオシッコが服に付いちゃう。

 

公式サイトで着用例を見ても、ポテのように窮屈そうな子が見当たらん。ああ、うちの犬はデブなんだ・・・・。

 

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レスリング服のようです

 

何はともあれ手術成功で予定通り当日帰宅できたものの、パツパツレスラー服が相当気に食わないらしく、訴える目でこちらを見ている。とにかく不貞腐れているが、まだまだそれを脱がせる訳にはいかない。この服がどうしても嫌なら、首にエリザベスカラー巻くのに変更してもいいが、エリカラは更に嫌がるし(笑)。

 

それからしばらく経って、傷口が痛くなってきたらしく、リビングのコタツに籠ってクーンクーンと鳴き始めた。有り難いことに食欲は有り余るほどにあるので、いつものカリカリに痛み止めの錠剤をそのまま混ぜ込んだら、それごと一気に平らげてくれた。

 

夜遅く、痛み止めが効いて眠っているポテを眺めていたら、そこで大変なことに気付いた。ポテ、帰宅してからまだ一度もトイレに行っていないのだ。前日夜から絶食、当日朝から絶飲だったものの、帰ってからガブガブ飲んでガツガツ食べてるんだから、そろそろ出してもいい頃なのに。困ったぞ。実はポテのやつ、ストレス溜まったり不安になったりすると、専用のトイレで排泄しなくなる。夫や私の布団の上やリビングのソファに粗相し出すのだ。今のポテは間違いなくストレスMAXだから、これは絶対にやるぞ・・・と思っていたら、早速、夫の寝室から悲鳴が。

 

そうです、やられました。たっぷりのオシッコ。そして廊下の照明を付けると、30cm間隔でウンコが。予測していた事態が起こった。

 

犬のトイレ事情は、猫よりも複雑です。

大急ぎでベッドシーツを張り替え、ウンコが散らばっていた廊下には消臭スプレー。ポテの粗相は一旦始まると、直るまで一週間はかかる。しかし今回は、抜糸の日までストレス要因を排除してあげられない。ポテが不満な状態でも、ちゃんと今までのようにトイレで出来るようにしてやらねばならない。

 

猫と違って、犬の家庭用トイレは犬本来の本能に従っていないらしい。猫は自分のねぐら近くで排泄するけど、犬はそこから離れた外で排泄するのだ、と教えてもらった記憶がある。誰から教えられたのかは失念した。

 

今時の犬の飼い方は、「犬=番犬」だった昭和の頃とは違って「ペットという家族の一員」である。人と同じように室内で暮らし、室内で飲食・排泄を済ませ室内で寝る。少し悪く言うと、家族同様に愛するという名目で人間と同じ生活環境を強いている。わざわざウンコ袋持って外へ出るよりも、室内に設置した専用トイレで排泄してくれた方が人間に都合よいからだ。そして話は逸れちゃうけど、中にはベッドで一緒に寝るという飼い主もいる。私はポテと一緒に寝るのは、正直言って勘弁してほしい。しかし眠りから覚めると、奴は私のベッドの上で、私の脛を枕に堂々と寝転がっている。その幸せそうな寝顔を見たら、もう叱ることが出来ない。終わった。私は終わった。絶対になりたくなかった「犬バカ」になりつつある。終わった。

 

私を堕落させ続ける悪魔的可愛さを持つポテは今、傷口の痛みとパツパツレスラー服のストレスから、トイレがちゃんと出来なくなり数日経過しても直らない。特にリビングのソファと、夫のベッドシーツの上に粗相する。

 

本当はよくないのかも知れないけど、朝昼晩の3回に分けて散歩に連れ出し、外で用を足させることにした。勿論、ウンコ袋とオシッコを吸わせるペットシーツに消臭スプレー持参で出掛けた。

 

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パツパツレスラーお散歩中

うわー、背中のマジックテープほんまにギリギリやん(笑)こんなに太ってなかったら、もっと快適に着用できただろうに。これは全て飼い主である私と夫の所為。ひたすら反省。

 

外だと難なくスルっと?用を足す。すれ違う人に「ピンクの服可愛いね」と褒められたよ。手術後に着せる服なんですと話すと「あらそうなの~、でも元気そうでよかったわね」と笑顔でその方は去って行かれた。そうなの術後経過は良いんだけど、トイレ事情が難儀なの。でも体調も崩さずお薬も飲んでくれるんだから、良い事だよね。

 

そしてまた話を逸らす。ポテはどうやら「可愛い」という言葉を理解しているようで、言われるととてもご機嫌になる。そして何故か「デブ」を「可愛い」と同様に喜ぶ。これは私がふざけてポテに何度もデブデブと連呼していたからだ。これも反省。

 

しかしまた一難。これで何とかなると思っていた「お外トイレ作戦」も、天候に阻まれた。ポテは雨が降って路面が濡れると、絶対に用を足さない。いやそれどころか歩くのもイヤな様子。諦めて家に戻ったら、早速、リビングのカーペットに大小両方やられた。

 

何日か経つと、ポテが尿意・便意を催す瞬間が何となく分かるようになった。何と説明すればよいのか、言葉で言い表せない独特のソワソワした様子になる。それに気付いたら、トイレとシーツを床一面に敷いたケージに入れて、用を足すまで扉を閉めて待つようにした。そして終わったら、もうこれ以上ないって位に褒めて褒めて褒めまくった。ダイエットの為に控えていたおやつもあげた。背に腹は代えられない。

 

そしてやっぱり気になる。傷口がきれいに塞がるまで脱がせられない、このパツパツ。私から見ても窮屈そうで気の毒だ。どうにか少しでも緩くできないか…

 

 

できた。

 

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紐通して結んだよ

簡単じゃないか。なんでこんな簡単な事を、今まで思いつかなかったのか。これでお腹周りはだいぶ楽になったはずだ。

 

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猫のコッペさんと仲良し

紐はそこらへんにあった物を使った。不器用なのでこれが私の限界だ。結び目がヒラヒラ揺れるもんだから、猫が興味示しておる。同居の猫がもう成猫で助かった。これがまだ仔猫だったら、じゃれて飛びついてポテを怒らせちゃうだろうから。

 

でもね、お腹周りは楽になったけど、胸周りはまだパツパツ。しかしこの部分は調整できない。裁縫が上手な人なら、布を継ぎ足したり出来るんだろうな。不器用な飼い主でごめん。

 

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ウェア改造前だけど気に入ってる写真だから載せる

 

術後から一週間経って、ウェアを脱がせ傷口を確認すると、それまでわりときれいに回復中だったのに、ここに来て急に赤くなって腫れている。驚いて手術した病院で診てもらったところ、それ程悪い状態ではないが確かに赤くなっているので、抗生物質の錠剤を3日分出してもらう。ついでに今着せている服が窮屈でつらそうだと相談した。しかしまだウェアを脱がせられる状態ではなく、ポテは寂しかったり構ってほしくなると、身体の部位を舐め続ける癖があるので、間違いなく傷口を舐め壊す。なのでイチかバチかで、エリザベスカラーを病院から借りた。

 

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エリカラ付けて、即行はずした

で、カラーを付けた途端に激しく怯え始めた。抱きかかえている間もずっと震えっぱなしで、帰宅して部屋に下ろしても、完全に固まって一歩も動かない。だからすぐにエリカラ作戦終了。つらいけどポテにはもう少しの間だけ、頑張ってもらうことに。

 

ケージの扉閉めて待つ作戦も上手くいって、ソファやシーツが汚れることはなくなった。後はポテが自発的にトイレへ行って用を足すだけ。

 

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抜糸後に撮影。

そしてやっと、抜糸の日が来た。傷口もきれいに塞がって、腫れも引いていた。これでポテは不快なパツパツを脱ぐことが出来た。ポテにとって、そして私にとっても長い10日間だった。しかし、服を脱いでもポテはまだ自発的にトイレへ行かず、抜糸の日から更に一週間経ったが、もうここまで来たら私も夫も慣れてしまって、あまり苦に思わなくなってきた。

 

そこで、11月3連休にポテを連れて遠くへ出掛けようかと。

気分転換になるんじゃないかってことで、23日に高尾山へ出掛けた。見知らぬ土地で見知らぬ人々と沢山すれ違い、山の景色と空気をたっぷり楽しんだ。ポテも楽しそうだった。

その気分転換が効いたのか。帰宅して、疲れたのか暫く炬燵の中で爆睡していたポテ。目が覚めて炬燵から出てきたら、そのまままっすぐトイレへ向かい、迷うことなくトイレでオシッコした。この時私は驚きと喜びが一気に押し寄せ、時間が止まったように感じていた。犬のシッコでここまで歓喜できるなんて、飼い主の特権だ。いやそんな特権より普通にトイレしてくれ(笑)。

 

それから日々を重ねて12月20日。実は今日、ポテの9歳の誕生日なのだ。今のところポテはトイレを失敗することなく、ウンコもシッコも健康的で相変わらず食欲旺盛。そして相変わらずデブです。

 

うちの犬。私にとって世界一かわいい。